
- 根詰まりの原因ってなに?
- 根詰まりのサインが知りたい!
- 根詰まりの対処法とは?
- 観葉植物を大きくしたくない時はどうしたらいい?
- 観葉植物を大きく育てたい!

こんな悩みを解決できる記事を用意したよ!
この記事で紹介する「根詰まりの対処法」を実践すれば、元気がなくなっている観葉植物を復活させられるはずです!
なぜなら、実際に私もこの方法で根詰まりを解消して、観葉植物を復活させた経験があるからです。
記事前半では「根詰まりとは」「根詰まりの原因」「根詰まりのサイン」について解説します。
後半では「根詰まりを起こした際の対処法」「対処する際の注意点」をご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね!
※「すぐに根詰まりのサインについて知りたい!」という方は、「根詰まりのサイン」へどうぞ!
※「根詰まりの対処法について知りたい!」という方は、「根詰まりを起こした際の対処法」をご覧ください!
根詰まりとは

根詰まりとは、鉢の中で根が「ギュウギュウ」に詰まっている状態のことです。放置すると観葉植物の生長や土に悪い影響を与えます。
とはいえ、根は土の中にあるので「どうやって根詰まりを発見したらいいの?」と思った方もいるはずです。
根詰まりを起こしているかどうかは、観葉植物の状態や鉢の底、土に現れるサインを見て判断できます。
下記でお伝えする「根詰まりの原因とサイン」を把握して「正しく対処する」ことで、観葉植物の元気を取り戻せるようになりますよ!
まずは、根詰まりの原因とサインについて見ていきましょう。
根詰まりの原因

根詰まりの主な原因には、根の大きさに対して鉢のサイズが小さいことが挙げられます。その理由は、茎や葉が生長するのと同じように、根も土の中で生長しているからです。
植え替えをせずに同じ鉢で育て続けると、生長した根の行き場がだんだんなくなります。そのため、根の生長できるスペースがなくなることで、根詰まりを起こしてしまうのです。

観葉植物の生長に合わせた植え替えが重要だね!
根詰まりのサイン

観葉植物が根詰まりを起こすと、さまざまなサイン(悪い症状)が見られます。
根詰まりのサインは大きく分けて3つあり、
1つ目は『葉の状態』
2つ目は『根の状態』
3つ目は『土の状態』
を見ることで判断できます。
鉢の中が根でいっぱいになっている状態は、観葉植物にとってよい環境ではありません。日々のお手入れの際に、これからご紹介するサインが出ていないかしっかり観察しましょう。
それでは、根詰まりを起こした際に見られる『サイン』について解説します。
サイン①:葉の状態
観葉植物が根詰まりを起こすと、葉の状態に変化が現れる場合があります。理由は、根詰まりによって根にストレスがかかり、葉の状態が悪くなったり生育が遅くなったりするからです。
具体的には、鉢の中が根で詰まってしまうと、適度な水分・酸素・栄養が吸収できなくなります。
そのため、「葉が黄色く変色する」「下葉が落ちる」「葉が小さく生長する」などのサインが現れるのです。サインに気付いたら根詰まりしていないかを確認してみましょう。
とはいえ、葉の状態が悪い原因や生長が遅い原因は根詰まりだけではありません。他の原因について気になる方は、こちらをご覧ください。»『葉の状態が悪くなる原因について』
サイン②:根の状態
鉢底から「根がはみ出ている状態」は、もっともわかりやすい根詰まりのサインです。なぜなら、根詰まりを起こし鉢の中で行き場をなくした根は、さらに生長できる場所を求め、鉢の底から出てくるからです。
場合によっては、根が生長しようと鉢の中から圧力をかけていき、鉢にひびが入ったり割れたりする可能性があります。根詰まりを確認する際は、鉢底から根が出てきていないかを見てみましょう。
サイン③:土の状態
水やりの際に「水が土に浸透してからすぐに流れ出る」「水がなかなか浸透しない」場合は、根詰まりのサインです。
根詰まりを起こすと、土と土の隙間に根が入り込み保水効果が低下するので、水を与えてもすぐに流れ出てしまいます。また、根詰まりが進行すると土の中が根でギュウギュウになり、逆に水を通さなくなります。
さらに、水が土に浸透しにくくなると、カビの発生や根腐れの原因になることもあるのです……。そのため、土の状態に変化が見られたら根詰まりを疑いましょう。
»根腐れについて知りたい方は、下記をご覧ください。

根詰まりを起こした際の対処法

観葉植物が根詰まりを起こした際の対処法は「植え替え」です。植え替えをする理由は、鉢の中に根が生長できるスペースを作り、土に水分・酸素・栄養を適度に保持できる状態にするためです。
観葉植物の種類によって植え替え時期は異なりますが、1〜2年に1回の頻度で行うのが一般的になります。植え替え方法は、『大きくしたくない場合』と『大きく育てたい場合』があります。
下記を参考に、自分のスタイルに合う方法で植え替えを行いましょう。
観葉植物を大きくしたくない場合
根詰まりを起こした観葉植物をこれ以上『大きくしたくない場合』の植え替え方法は、次の2パターンです。
パターン①:同じサイズの鉢(または使っていた鉢)を使って植え替える
パターン②:株分けをして植え替える
植え替えをする際に必要なものは、次の通りです。
~準備するもの~
- 同じサイズの鉢
→使っていた鉢を使う際は、株を取り出した後にきれいに洗う - 新しい観葉植物用の土
- 軍手 or ゴム手袋
- 鉢底石
- 鉢底ネット
- ビニールシート or 新聞紙
- スコップ
- ハサミ
- 割りばし or 細い棒
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パターン①:同じサイズの鉢を使って植え替えをする
『同じサイズの鉢(または使っていた鉢)に植え替えをする場合』の手順は、次の通りです。
~植え替えの手順~
- 観葉植物の葉や茎、枝を全体の3分の1程度剪定してサイズを調整する
- 鉢から株を取り出す
→ビニールシートや新聞紙などを敷くと後片付けが楽になる - 根の部分の下半分を崩し、土を落とす
→直根の場合は慎重に行う - 傷んでいる根と根全体の2分の1程度を切り落とす
→直根は切らない - 鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷き、少量の土を入れる
- 鉢に株を入れる
- 鉢の縁から2~3cm下まで土を入れる
- 割りばし or 細い棒を土に挿して隙間をなくす
- 最後に水をたっぷり与える
→植え替え後、2週間程度は直射日光を避けて明るい日陰に置き、徐々に環境に慣らす
パターン②:株分けをして植え替える
『大きくなった株のボリュームを小さくしたい場合』は、株を2〜3個に分けて植え替える方法があります。※株を分ける個数は種類や大きさによって異なります。「2〜3個に分ける」というのはあくまで目安です。
株分けをする植え替えの手順は、次の通りです。
~植え替えの手順~
- 植え替えをする鉢に、鉢底石と少量の土を入れる
→ビニールシートや新聞紙などを敷くと後始末が楽になる - 鉢から株を取り出す
- ハサミや手で株を2~3個に分ける
→直根の場合はナイフで株元から切る - 傷んでいる根と根全体の3分の1~半分程度を切り整理する
→直根は切らない - 鉢に株を入れる
- 鉢の縁から2~3cm下まで土を入れる
- 割りばし or 細い棒を土に挿して隙間を無くす
- 最後に水をたっぷり与える
→植え替え後、2週間程度は直射日光を避け明るい日陰に置き、徐々に環境に慣らす
大きく育てたい場合
『観葉植物を大きく育てたい場合』は、次の方法で植え替えをしましょう。
植え替えをする際に必要なものは、次の通りです。
~準備するもの~
- 1回り大きいサイズの鉢
- 新しい観葉植物用の土
- 軍手 or ゴム手袋
- 鉢底石
- 鉢底ネット
- ビニールシート or 新聞紙
- スコップ
- ハサミ
- 割りばし or 細い棒
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観葉植物を大きく育てたい場合の手順は、次の通りです。
~植え替えの手順~
- 植え替えをする鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷き、少量の土を入れる
→ビニールシートや新聞紙などを敷くと後片付けが楽になる - 鉢から株を取り出す
- 全体の3分の1くらいの古い土を落とす
- 傷んでいる根と長過ぎる根を切り整理する
→直根は切らない - 新しく植え替える鉢に株を入れる
- 鉢の縁から2~3cm下まで土を入れる
- 割りばし or 細い棒を土に挿して土の隙間をなくす
- 最後に水をたっぷり与える
→植え替え後、2週間程度は直射日光を避け明るい日陰に置き、徐々に環境に慣らす
植え替えについてもっと知りたい方は、こちらの記事を参考にしてくださいね。»『観葉植物の植え替え方法と植え替え後の管理についてわかりやすく解説』
根詰まりの対処を行う際の3つの注意点

根詰まりの対処を行う際は、観葉植物に雑菌が付いたり負担がかかったりしないように注意する必要があります。
なぜなら、植え替えが原因で観葉植物を弱らせてしまう可能性があるからです。たとえば、植え替えの際に付いた雑菌が原因で観葉植物が病気になるケースがあります。
また、植え替えは観葉植物の環境を急激に変えるので、大きなストレスを与えます。下記でお伝えする注意点を把握して、根詰まりの対処をしてくださいね。
注意点①:ハサミ・ナイフを消毒する
植え替えをする際に使用するハサミやナイフは、消毒をする必要があります。その理由は、ハサミやナイフに雑菌が付いている場合があるからです。
雑菌の付いているハサミやナイフで根や茎、葉を切るとそこから雑菌が入り、観葉植物が病気になる可能性があります。そのため、植え替えで使用する道具は消毒をした清潔なものを使うようにしましょう。
注意点②:土を新しくする
植え替えに使用する土は、新しいものにしましょう。多くの場合、古い土は栄養が少なく水はけも悪くなっています。
古い土を繰り返し使用すると、観葉植物に十分な水分・酸素・栄養を与えられません。そのため、土を新しいものに変えることで、観葉植物を元気に育てられるのです。

古い土を繰り返し使用したいと考えている場合は、「土壌改良剤」を使って土を再生させることもできるよ!
»肥料について知りたい方は、下記をご覧ください。

注意点③:植え替え時期を守る
観葉植物の植え替えに適した時期は、5〜9月頃が一般的です。植え替えは観葉植物にとって負担が大きいので、傷の回復が早い生育期に行うのがベスト!
寒い季節は生長のスピードが遅くなるので、植え替えをすると観葉植物が弱る可能性があります。根詰まりに気が付いても、観葉植物の調子がまだ悪くないようなら、生育期になるまで待って植え替えをした方がよい場合が多いでしょう。
»植え替えについて知りたい方は、下記をご覧ください。

観葉植物をしっかり観察して元気に育てよう!

今回は、根詰まりの原因とサイン、対処法について解説しました。最後に、もう一度根詰まりのサインと対処法について確認しましょう!
- 葉の状態
→「葉が黄色く変色する」「下葉が落ちる」「葉が小さく生長する」などが見られます。
- 根の状態
→「根がはみ出ている」ので、もっともわかりやすい根詰まりのサインです。
- 土の状態
→「水が土に浸透してからすぐに流れ出る」「水がなかなか浸透しない」場合は、根詰まりのサインです。
- 大きくしたくない場合
→「同じサイズの鉢(または使っていた鉢)を使って植え替える」「株分けをして植え替える」の2パターン。
- 大きく育てたい場合
→「1回り大きいサイズの鉢に植え替える」です。
日々のお手入れの際に、観葉植物や土の状態に変化がないか丁寧に観察し、根詰まりを起こしていないか確認することが大切です。
根詰まりのサインが見られたら、植え替えをすることで観葉植物を元気に育てられますよ〜!
»初心者でも育てやすい観葉植物をまとめてみたので、下記を参考にどうぞ!

»インテリアに合わせた観葉植物の飾り方を知りたい方は、下記を参考にどうぞ。


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