
- 剪定する時期はいつ?
- 観葉植物を大きくしたくないけど、どうしたらいいの?
- 枝のどこを切ればいいの?
- 剪定の正しいやり方を知りたい!
- 剪定で切り落とした枝はどうするの?

こんな悩みを解決できる記事を用意したよ!
この記事で紹介する「剪定の切り方」を実践することで、観葉植物のサイズや樹形をコンパクトにでき、健康的に育てられるようになります。なぜなら、実際に私もこの方法で剪定をして観葉植物を元気に育てているからです。
記事前半では「剪定の種類」「剪定に適した時期やタイミング」「剪定方法」について解説します。後半では「剪定後の管理」「剪定した枝・幹で株を増やす」についてご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね!
※「すぐに剪定のやり方が知りたい!」という方は、「剪定方法」へどうぞ!
剪定の種類

剪定とは、植物が生長して伸びた枝や葉、幹を切り整えることですまた、古い枝を剪定することで新しい枝に切り替え、枝の更新をします。観葉植物の剪定は、大きく分けて「透かし剪定」「切り戻し剪定」「刈り込み剪定」の3つです。
それでは、剪定の種類について見ていきましょう。
透かし剪定
透かし剪定とは、伸びすぎた枝や混み合って密になっている箇所を切り落とし、全体を間引く剪定のことです。
樹形を崩さずにサイズをキープしたり小さくしたりできるので、シンボルツリーなどの樹木類に向いている剪定方法になります。不要な箇所の枝を切り落とすため、日当たりや風通しがよくなり、病害虫の発生を防げます。
また「枝が減る=葉の量が減る」ことにつながり、葉が無くなった分だけ光合成ができなくなるので、生長を抑えられるのです。全体のバランスを考えて剪定を行えば、すっきりとした美しい樹形に整えられますよ。
切り戻し剪定
切り戻し剪定とは、枝や幹を途中から切り落として理想の形やサイズに整える剪定のことです。観葉植物が大きくなりすぎた場合や、生長して樹形が崩れた場合などに行う剪定方法になります。
切り戻しは生長を促進させるので、主軸になる幹を太くしたり新芽や花、実の付きをよくしたりできますよ。
刈り込み剪定
刈り込み剪定は伸びてきた枝や葉を切り、樹形の見た目を整える剪定です。どんな種類にでも行えるわけではなく、フィカス・ベンジャミン
やゴールドクレスト
などの刈り込みに強い植物向けの剪定方法になります。
具体的には、観葉植物の輪郭を四角や球状などの形に刈り込みます。そのため、樹形の見た目は美しく仕立てられますが、生長をコントロールしたり病害虫の予防をしたりする目的で行う剪定ではありません。
剪定に適した時期やタイミング

観葉植物の剪定は、適した時期に行わないと枯れる原因につながります。ここでは、剪定に適した時期やタイミングについて解説していきます。
剪定時期
観葉植物の剪定に適した時期は、春から初夏の間が一般的です。逆に剪定を行ってはいけない時期は、冬場の11〜2月と真夏の7〜8月になります。
暑さや寒さに耐える時期に剪定を行うと、観葉植物の負担がさらに大きくなり、枯れる原因につながりやすくなります。なので、常緑樹を剪定する場合は『3月・6月・9月』もしくは『4月上旬・7月上旬・10月上旬』までに行いましょう。
流れの目安としては、大きく切り戻す際は3月中に行い、その後ぐんぐん伸びた枝を6月頃や9月頃に調整するという感じです。間引く程度の剪定なら、基本的に時期さえ間違わなければ、ほとんど枯れることはありませんよ。
繰り返しになりますが、全体の半分程度まで大きく切り戻す際は、剪定する時期に十分気を付ける必要があります。観葉植物の種類によっては、大きく切り戻す時期が異なる場合があるので、剪定する前に一度調べておくとよいでしょう。
剪定のタイミング
剪定を行うタイミングは晴れた日を選びましょう。なぜなら雨の日は湿度が高く、切り口が乾きにくいからです。切り口がなかなか乾かないとカビや細菌が発生しやすくなります。
放置すると枯れてしまう可能性があるので注意してくださいね。ちなみに、剪定する時期が梅雨の場合は曇りの日に行うとよいでしょう。
剪定方法
剪定方法にはさまざまな種類がありますが、ここでは「透かし剪定」「切り戻し剪定」のやり方を解説していきます。
透かし剪定の切り方

透かし剪定は、剪定後の樹形が自然樹形になるようにイメージして行いましょう。枝葉が密集して日当たりと風通しが悪い箇所や、生長の妨げになる箇所を枝の付け根から間引きます。
具体的には、長い枝・太めの枝→短い枝・細めの枝の順に切り落とします。透かし剪定で切る主な枝は、次の通りです。
~透かし剪定で切る枝~
- 混み合っている箇所の枝
- 徒長した枝
- 内側に入ってくる枝
- 交差した枝
- まっすぐ上に伸びる枝
- 下向きに出る枝
- 同じ方向に並んで伸びた枝
- 根元や幹の途中から生える小さな枝
切り戻し剪定の切り方

切り戻し剪定を行う際は、これから伸ばしていきたい芽を選んでから切りましょう。その理由は、枝を切ったすぐ下の芽が勢いよく伸びるからです。また、枝は芽が出ている方向に伸びていきます。
そのため、外芽の少し上を切って枝を外側に伸ばしていくことで、バランスのよい樹形に仕立てられるのです。大きく切り戻す場合も同様で、芽の位置を確認して外芽の少し上を切りましょう。
剪定後の管理

ここでは、剪定後の管理について解説しています。
切り口のケア
切り口の治りが遅い樹木や太い枝・幹の剪定後は、癒合剤(ゆごうざい)を塗るのがおすすめです。癒合剤とは、植物が自然に治癒するのを助ける薬剤のことです。
癒合剤を切り落とした部分に塗れば、切り口から水分や養分が出たり、雑菌が侵入したりするのを防げます。とはいえ、植物は傷が付いても自然と治ることが多いので、全ての切り口に癒合剤を塗らなくてはいけないというわけではありせん。
繰り返しになりますが、切り口の治りが遅い樹木や太い枝・幹を切った場合は、癒合剤を塗ると安心ですよ。癒合剤を選ぶ際は、色の違いや殺菌成分の有無などを事前に確認するとよいでしょう。
剪定後の置き場所
剪定後は、日当たりのよい場所に置きましょう。理由は、太陽の光が当たることで観葉植物の生長が促され、新芽の出がよくなるからです。明るい窓辺などで管理してあげると元気に育ってくれるでしょう。
ただし、強い直射日光に当たると葉焼けを起こす可能性があるので、注意してくださいね。中には、日陰を好む種類もあるので、場合によっては観葉植物の性質に合わせて置く場所を選ぶ必要があります。
剪定後の水やりと肥料
剪定後の水やりは普段のお世話と同様に、土が乾いてから鉢の底から水が流れるくらいたっぷりと与えてください。
肥料は効果がゆっくりとした固形肥料を与えます。また、固形肥料とは別に液体肥料を10〜14日程度の間隔で与えるとよいでしょう。
»水やり方法について知りたい方は、下記を参考にどうぞ。

»肥料について知りたい方は、下記を参考にどうぞ。

剪定をした枝・幹で株を増やす

観葉植物の増やし方にはさまざまな方法があり、代表的なのが挿し木になります。挿し木とは、切り落とした枝や幹を発根させる方法のことです。
剪定した枝や幹を使って株を増やします。ちなみに、挿し木以外の株を増やす方法は、水挿しや取り木などがあります。
»挿し木のやり方について知りたい方は、下記をご覧ください。

剪定をして観葉植物を理想の姿に整えよう!

今回は、「剪定の種類」「剪定に適した時期やタイミング」「剪定方法」「剪定後の管理」「剪定した枝・幹で株を増やす」について解説しました。最後にもう一度、観葉植物の剪定方法をおさらいしましょう。
- 透かし剪定の枝を切る位置
→枝の付け根
- 透かし剪定で切る主な枝
→混み合っている箇所の枝
→徒長した枝
→内側に入ってくる枝
→交差した枝
→根元や幹の途中から生える小さな枝
→下向きに出る枝
→まっすぐ上に伸びる枝
→同じ方向に並んで伸びた枝
以上が剪定の時期やタイミング、方法のおさらいでした。大きく切り戻す際は、剪定する時期に十分注意してください。
間引く程度なら基本的に時期さえ間違わなければほとんど枯れることはないので、剪定をして観葉植物を元気に育てましょう!
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