
- 旅行したいけど、観葉植物が枯れないか心配で迷ってる。
- 観葉植物が心配で旅行を思い切り楽しめないかも……。
- 帰省したいけど、観葉植物のお世話はどうしよう。
- 長期旅行中の水やり方法が知りたい!

こんな悩みを解決できる記事を用意したよ!
記事前半では「旅行中の水やり方法8つ」について、後半では「日数ごとの水やり対策」「旅行前後にすること」「夏・冬に旅行をする際の注意点」について解説します。
※「すぐに日数別の対策について知りたい!」という方は、「日数別の水やり対策」へどうぞ!
旅行中の水やり方法8つ
旅行や帰省などで家を留守にする際に心配なのが、観葉植物の水切れです。1〜2泊の旅行なら外出前にたっぷりと水を与えれば、水切れを起こすことはほとんどないでしょう。
しかし、2日以上家を留守にする場合は、季節によって水やりの対策を取らないと、観葉植物が萎れたり枯れたりしてしまいます。
ここでは、旅行や帰省などで家を留守にする際の水やり方法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
»普段の水やり方法について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

※下記でお伝えする水の量や日数などはあくまで目安であり、観葉植物の種類や季節、気温によって異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
方法①:腰水
腰水とは、受け皿や鉢より大きな容器に水を張り、鉢底を浸す水やり方法のことです。腰水を行うことで、鉢底から水を吸い上げるので土が乾くのを防げます。
受け皿に水を張る場合は漏れない程度、大きな容器に入れる場合は鉢の3分の1程度浸かるくらい水を入れるとよいでしょう。
ただし、腰水を長期間行うと根腐れになる可能性が高くなります。そのため、この方法を使うなら2〜3日程度の外出時にするのがおすすめです。
方法②:濡らしたタオルを敷く
水分をたっぷり含ませたタオルを鉢底に敷く方法は、小さい鉢やプランターに向いている水やり方法です。鉢底からタオルの水分をゆっくりと吸い上げて、土が乾くのを防ぎます。
夏は気温が高いため、タオルがすぐ乾いてしまう可能性があるので、浴室や玄関など涼しい場所で行うとよいでしょう。この方法で外出できる日数の目安は、2〜3日程度です。
方法③:ペットボトル用給水キャップ
ペットボトル用の給水キャップとは、ペットボトルの先に水が染み出る器具を取り付け、土に挿して水やりをする道具のことです。ネットはもちろん、100円ショップやホームセンターなどでも販売されています。
水の出る穴が最初から開いているものや、自分で開けて水の出具合を調整できるものなど、さまざまなタイプがあります。ペットボトルの大きさを変えれば、外出できる日数も変えられます。
おおよその目安として、500mlのペットボトルで2~3日、2Lのペットボトルで4~6日程度の外出ができるでしょう。
方法④:毛細管現象を利用した給水グッズ
毛細管現象を利用した給水グッズには、チューブと挿し口が素焼きでできたアイテムや細長くした脱脂綿などが挙げられます。ネットや100円ショップ、ホームセンターなどで販売されているので、簡単に手に入りますよ。
この道具は4〜6日程度の外出に向いていますが、容器の大きさや溜める水の量によって、1週間以上の外出でも水やりが可能になります。
方法⑤:保水剤
保水剤とは、土の保水力を高められる化学物質のことです。使用することで、水やりの頻度を減らせます。また、保水剤には液状タイプと土の上に撒くタイプ、土に混ぜるタイプがあります。
観葉植物の種類や環境によって異なりますが、10日程度水やりの期間を空けられるでしょう。ただし、夏は2〜3日程度で水やりが必要になる場合があるので注意が必要です。
方法⑥:タイマー付き散水機
タイマー付き散水機は、水やりの間隔と時間をタイマーで設定すれば、自動で水を与えてくれる機械です。蛇口に直接つなぐタイプやバケツなどにセットできるタイプがあり、用途に合わせて選べます。
また、コンセントにつなぐタイプだけでなく、乾電池やソーラーパネル式の電池のように電源がいらないタイプもあり、さまざまな環境に対応できます。
1度に複数の鉢に給水できる種類もあるので、観葉植物をたくさん育てている方にもおすすめです。散水機につないでいる水の量によって、1週間以上の外出にも向いています。
方法⑦:レチューザ
レチューザとは、鉢底に溜められた水が毛細管現象によって鉢底のレチューザ専用クレイを通り、ゆっくりと土に水が浸透していくタイプの鉢のことです。
専用クレイは水だけでなく、新鮮な空気も一緒に土に取り込めるので、根腐れも防げるでしょう。観葉植物の種類や季節にもよりますが、10日〜2週間程度は水やりの必要がないので、長期の旅行でも安心です。
方法⑧:代行サービスや知人に頼む

旅行中の水やりを園芸専門の代行サービスや家事代行サービスに頼むのも1つの手です。また、園芸店の中には観葉植物を預かってお世話をするサービスを行っているお店もあります。
他にも、家族や知人にお願いするのもよいでしょう。水やりと同時に観葉植物の状態を確認してもらえるので、安心して旅行を楽しめますよ。
日数別の水やり対策

旅行で家を留守にする日数によって、それぞれ適切な水やり対策は異なります。
ここでは、日数別におすすめの水やり対策について解説していきます。
2~3日旅行に行く際の水やり
2〜3日の旅行の場合は、以下の水やり方法がおすすめです。
~水やり方法~
- 腰水
- 濡らしたタオルを敷く
- ペットボトル用給水キャップ(500ml)
- 保水剤
2〜3日の旅行なら出発前に水をたっぷり与えれば、帰宅するまでに水切れする可能性は低いでしょう。腰水をしたり濡らしたタオルを敷いたりするのは、念のためにというくらいで大丈夫です。
しかし、夏になると鉢の土が1日で乾く場合があり、猛暑には1日に2回水やりが必要になるケースもあります。
そのような時期に旅行に行く際は、ペットボトル用給水キャップや保水剤を使い、腰水や濡らしたタオルを敷く方法を併用するとよいでしょう。
4~6日旅行に行く際の水やり
4〜6日の旅行の場合は、以下の水やり方法がおすすめです。
~水やり方法~
- ペットボトル用給水キャップ(2L)
- 毛細管現象を利用した給水グッズ
- 保水剤
4〜6日の旅行になると、出発前にたっぷり水やりをしても、旅行中に水切れを起こす可能性が高くなります。
保水剤を使用して水が乾きにくくしたり、毛細管現象を利用した給水グッズや給水キャップを使用したりして、旅行中も水を与え続ける対策を取るとよいでしょう。
観葉植物の性質や季節、環境に合わせて用意する水の量を調整してくださいね。
1週間以上旅行に行く際の水やり
1週間以上の旅行の場合は、以下の水やり方法がおすすめです。
~水やり方法~
- 毛細管現象を利用した給水グッズ
- 保水剤
- タイマー付き散水機
- レチューザ
- 代行サービスや家族、知人に頼む
1週間以上の旅行になると、ペットボトル(2L)では水の量が足りなくなる場合がほとんどです。
給水グッズやタイマー付き散水機を使用する際は、大きなバケツやクーラーボックス、衣装ケースなどを利用するとよいでしょう。
必要になる水の量は、観葉植物の性質や季節、環境などによって異なるので、事前にどのくらいのペースで水が減るのかを試しておくとよいですよ。
旅行前後にすること

旅行中の水やり対策も大切ですが、観葉植物を枯れさせないために旅行前後にしておくとよい大切なことがあります。
ここでは、旅行に行く前の準備と帰ってきた後のケアについて解説していきます。
旅行に行く前の準備
旅行中の水切れを防ぐために前もってできる準備は、普段のお世話から乾燥気味に管理することです。乾燥気味に管理することで、多少水切れしても持ちこたえられる耐性が付きます。
また、上記でもお伝えしましたが、選んだ水やり方法が「どのくらいのペースで水が減るのか」「水やりがちゃんと行えるか」を事前に試しておくとよいでしょう。
旅行に行く際、どのくらい水を用意したらよいかわかり、給水グッズや散水機などの使い方がわかるので、うまく水やりができていなかったという事態も防げます。
さらに、出発前は土の表面を水苔やマルチング材で覆っておくと、土の乾燥を遅らせられます。
観葉植物の種類や季節、環境によって土の乾き具合が異なるので、旅行に行く前に試してみて「どの方法が向いているのか」「何が必要なのか」しっかり検討しましょう。
旅行から帰ってきた後のケア
旅行から帰ってきたら最初に観葉植物の様子を確認し、たっぷりと鉢底から水が流れ出るまで水やりを行いましょう。
また、観葉植物全体に霧吹きやシャワーで水を吹きかけ、水分を与えつつ葉に溜まった汚れやホコリを取ります。枯れた葉や土の上に落ちている葉があれば、全て取り除きましょう。
万が一、観葉植物が水切れして萎れたり弱っていたりしたら、水を張ったバケツに鉢ごとしばらく浸けて様子を見てください。目安は30分〜1時間程度です。
すぐに対処してあげると、観葉植物が元気を取り戻す可能性が高くなりますよ。
夏・冬に旅行をする際の注意点

ここでは、夏・冬に旅行に行く際の水やり対策+気を付けたい注意点について解説していきます。
注意点①:夏の旅行
夏に旅行をする際は、水の量と観葉植物の置き場所に注意が必要です。なぜなら、夏になると多くの観葉植物は生長期になるので、水を吸う量が多くなり水切れを起こしやすくなります。
そのため、他の季節より多くの水を用意する必要があるのです。また、夏は気温が高くなるので、土が乾きやすくなります。旅行中は、浴室などの涼しい場所に移動させておくとよいでしょう。
ただし、窓がない浴室など日光の当たらない場所に置いておくと、日照不足になる可能性があるので、長期間の旅行の場合は注意が必要です。
夏に家を留守にする機会が多い方は、耐乾性のある観葉植物を育てるのがおすすめ。耐寒性のある観葉植物の中には、暑さに強く水やりがほとんどいらない品種もあります。
ちなみに耐乾性とは、観葉植物が土や空気の乾燥に耐えられる性質のことです。
»乾燥に強い観葉植物についてまとめてみたので、下記を参考にどうぞ。

»日当たりについて知りたい方は、下記を参考にどうぞ。

注意点②:冬の旅行
冬に旅行をする際は、観葉植物の防寒対策を行いましょう。なぜなら、室内の温度が観葉植物の最低気温を下回る可能性があるからです。特に窓際などは、日が落ちると急激に気温が下がります。
観葉植物を窓際に置いている場合は、部屋の中央などに移動させましょう。観葉植物を段ボールで囲うのも防寒対策になります。他にも、室内用温室に入れて管理するのもおすすめです。
冬に旅行をする際は、水切れだけでなく寒さからも観葉植物を守りましょう。ちなみに最低気温とは、観葉植物が耐えることのできる低い気温のことです。
»最低気温や冬でも元気に育てるポイントについて知りたい方は、下記をご覧ください。

観葉植物が枯れないようにしっかり対策をして旅行を楽しもう!

今回は、「旅行中の水やり方法8つ」「日数別の水やり対策」「旅行前後にすること」「夏・冬に旅行をする際の注意点」について解説しました。
最後にもう一度、「日数別の水やり対策」について確認しましょう。
- 腰水
- 濡らしたタオルを敷く
- ペットボトル用給水キャップ(500ml)
- 保水剤
- ペットボトル用給水キャップ(2L)
- 毛細管現象を利用した給水グッズ
- 保水剤
- 毛細管現象を利用した給水グッズ
- 保水剤
- タイマー付き散水機
- レチューザ
- 代行サービスや知人に頼む
せっかく旅行に行くなら、安心して思いっきり満喫したいものです。大切な観葉植物を水切れから守れるように、最適な水やり対策を見つけて旅行を楽しんでくださいね!
»初心者でも育てやすい観葉植物について知りたい方は、下記を参考にどうぞ!

»乾燥に強い観葉植物についてまとめてみたので、下記を参考にどうぞ。

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