観葉植物に生えたカビの取り方とは?原因・除去・対策をわかりやすく解説

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リブちゃん
リブちゃん
  • なんでカビって生えるのかな……?
  • 土の表面に白いカビが生えてきちゃった……。
  • 観葉植物にカビが生えたらどうしたらいい?
  • カビが生えないようにする方法が知りたい!
ノアくん
ノアくん

こんな悩みを解決できる記事を用意したよ!

記事前半では、観葉植物に生えるカビの種類原因について、後半ではカビの取り方発生させないための対策を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!

※「すぐにカビを除去する方法について知りたい!」という方は、「カビの取り方6つ」へどうぞ!

観葉植物に生えるカビの種類

観葉植物に生える主なカビは、白いカビと黒いカビです。大切に育てている観葉植物にカビが生えていたら悲しいですよね……。

まずは、観葉植物に生えるカビにはどのような種類があるか見ていきましょう。

白カビ

観葉植物に生える主な白カビには、「うどん粉病」「白絹病」が挙げられます。

  • うどん粉病
    うどん粉病は、葉や茎の表面にうどん粉をまぶしたような症状が現れます。被害が広がると光合成を阻害したり、葉から栄養を吸収したりして観葉植物を弱らせます。湿度が高い時期や季節の変わり目などに発生しやすい病気です。
  • 白絹病(しらきぬびょう)
    白絹病は土壌で発生する菌で、観葉植物の根元やその周りの地面が白い糸で覆われたような症状が現れます。放置するとそのまま立ち枯れてしまいます。湿度が高く日当たりが悪いと発生しやすい病気です。

黒カビ

観葉植物に生える主な黒カビには、「すす病」「灰色カビ病」が挙げられます。

  • すす病
    すす病は、葉や茎にすすのようなカビが付き、光合成を阻害して観葉植物を弱らせます。虫の分泌物やフンを栄養にして繁殖します。春から夏にかけて、湿度の高い季節に発生する病気です。
  • 灰色カビ病
    灰色カビ病は、カビが原因の伝染病で花弁や蕾、葉、茎などに灰色がかったカビが密生します。温度が低く湿度が高い季節に発生しやすい病気です。

土に生えるカビ

観葉植物を植えている土に、綿毛のようにふわふわとしたカビが生える場合があります。カビの胞子は見えにくく、風に乗って飛んでいくので、どこででも発生する可能性があるのです。カビにとってよい条件が揃っている場所に胞子が落ちると、一気に繁殖します。

カビが生える原因5つ

観葉植物や観葉植物を植えている土にカビが生える主な原因は、次の5つです。

  • 風通しが悪い
  • 日当たりが悪い
  • 水の与え過ぎ
  • 肥料の与え過ぎ
  • 虫の発生

カビの発生は、観葉植物にとって心地よい環境でないことを知らせるサイン……。観葉植物を置いている場所やお世話の仕方に問題がないかなど、カビが生える原因を1つずつ確認していきましょう。

原因①:風通し

カビが生える原因によく挙げられるのが、風通しの悪い環境です。風通しが悪いと空気が循環しないので、湿気が溜まりやすい傾向があります。

実際に、風通しが悪いとなかなか土が乾きません。そのため、鉢の中の湿度が高くなり、カビが生えやすくなるのです。

原因②:日当たり

日当たりの悪い場所では、カビが発生しやすい傾向があります。なぜなら、カビは紫外線を嫌い日光の当たらない環境を好むからです。そのため、日当たりが悪いと湿度が高い状態が続くので、カビが発生しやすくなります。

原因③:水やり

水の与え過ぎで土が湿っている状態が続いてしまうと、カビが発生する原因につながります。なぜなら、水はカビの増殖に必要な要素の1つで、湿度が60%を超える環境を好む性質があるからです。

たとえば、土が乾く前に水を与えたり、鉢底に水が溜まった状態が続いたりなどすると、鉢の中の湿度が高くなります。そのため、土の表面が湿り続ける水の与え方をしてしまうと、カビが生えやすくなるのです。

原因④:肥料

カビは少しの栄養分でも発生します。肥料のようにしっかり栄養分があり、カビが好む条件が揃えばより繁殖しやすくなるでしょう。土の表面が湿った状態が続く環境で置き肥をしていると、カビがびっしりと生えてくる可能性があります。

原因⑤:虫

虫が発生したのを放置してしまうと、カビが生える原因につながります。なぜなら、カビは虫の分泌物やフンを栄養分として繁殖するからです。観葉植物にカビが生える原因になる主な虫には、カイガラムシやアブラムシなどが挙げられます。

カビの取り方6つ

カビを放置してしまうと、観葉植物が枯れたりアレルギーの原因になったりします。カビを発見したらできるだけ早く除去するようにしましょう。

ここでは、カビの除去方法を解説していきます。

除去①:土をアルコール除菌(土カビ)

土にカビが生えている場合は、消毒用のアルコールで除菌できます。カビが生えた土の表面を取り除き、新聞紙やビニールシートの上に広げ、土全体にアルコールを噴射します。土が乾いたら鉢に戻して完了です。

ちなみに、カビが生えた土に直接アルコールを噴射しても問題ありません。直接アルコールを噴射する際は、観葉植物にかからないように注意して行いましょう。

除去②:表面の土を交換(土カビ)

土に生えたカビをアルコールで除菌してもまだ心配な方は、表面の土を新しいものに交換するとよいでしょう。土を交換する際は、カビが飛散しないように屋外で作業を行うのがおすすめです。

また、作業で使う道具や手は、しっかりと消毒をしましょう。作業後の消毒も忘れないようにしてくださいね。

除去③:植え替えする(土カビ)

土の表面を入れ替えても、カビの胞子が残っていないか心配な場合は、植え替えを行うとよいでしょう。植え替えをすると、土の通気性や排水性などが改善されます。水はけのよい土に植え替えれば、カビを取り除くだけでなく、発生しにくい環境も作れますよ。

除去④:濡らした布巾やティッシュで拭き取る(葉・茎など)

観葉植物の葉や茎に発生したカビが少量の場合は、水で濡らした布巾やティッシュなどで拭き取ります。拭き取る際は、布やティッシュなどに付いたカビが再び観葉植物に付着しないように注意が必要です。

拭く度に水で濡らした布巾やティッシュの面を新しい面に変えたり、新しいものに取り換えたりしましょう。

除去⑤:重曹スプレーを吹きかける

水で薄めた重曹をカビが生えた場所に散布して、菌を死滅させる方法もあります。重曹スプレーの作り方は、重曹を水で500〜1000倍に薄めるだけなので、手軽に用意できます。

ただし、重曹の濃度が濃いと観葉植物が硬くなったり、枯れたりなどする場合があるので注意が必要です。初めて使用する際は、薄めの重曹スプレーを吹きかけて様子を見る方がよいでしょう。

除去⑥:市販の植物用の殺菌剤を使う(葉・茎など)

観葉植物の葉や茎などに発生したカビの繁殖がひどい場合は、植物用の殺菌剤を使うのも1つの方法です。殺菌剤はカビの病気ごとに、そのままスプレータイプや希釈して散布するタイプなどがあります。

植物用の殺菌剤は、観葉植物に発生したカビの種類に合わせて選び、使用上の注意をしっかり読んでから使用しましょう。

カビを発生させないための対策7つ

カビの胞子は屋外・屋内問わず、どこにでも存在しています。つまり、カビが発生する条件が揃いさえすれば、どこでも繁殖してしまう可能性があるのです。

ここからは、カビを発生させないようにするための対策を解説していきます。

対策①:環境の改善をする

カビの発生を抑えるには、風通し日当たりをよくしましょう。なぜなら、観葉植物の周辺や土は湿気が溜まりやすく、カビが生える可能性があるからです。

また、湿気が多いと虫が発生する原因につながります。そのため、観葉植物を置く部屋や鉢の中に湿気がこもらないように、風通しや日当たりがよくなる工夫をする必要があるのです。

対策②:水を与え過ぎない

カビの発生を防ぐには、適切なタイミングで水やりを行う必要があります。その理由は、土がしっかり乾く前に水を与えると、カビが好む湿った環境を作ってしまうからです。

そのため、水やりの際は土がしっかり乾いているのを確認してから、鉢底から流れ出るくらい水を与えるようにしましょう。

対策③:受け皿に水を溜めない

受け皿に水を溜めないように注意することで、カビの発生を防ぎやすくなります。受け皿に水が溜まっていると土が乾きにくくなり、鉢の中の湿度が高い状態が続いてしまいます。つまり、カビの好む環境が作られるということです。

また、受け皿に水が溜まった状態が続くと根腐れになる可能性も……。そのため、受け皿に水が溜まっていたらすぐに捨てる習慣を付けましょう特に、水やり後は注意が必要ですよ。

対策④:肥料を与え過ぎない

肥料の与え過ぎは、カビの発生につながるので注意しましょう。早く大きくしたいからと言って肥料を与え過ぎると、観葉植物が吸収しきれず、余った栄養分を餌にしてカビが発生します。

また、肥料の与え過ぎは肥料焼けを起こしたり、虫がわいたりする原因になる可能性があります。そのため、必要以上に肥料を与えないよう注意して、室内であれば有機肥料よりも化学肥料を与えるとより安心です。

対策⑤:通気性のよい鉢を選ぶ

鉢を通気性のよいものに変えることで、カビが発生するのを予防できます。なぜなら、鉢の素材によって鉢の中の湿気を外に逃がしやすいものと、そうでないものがあるからです。

たとえば、素焼きの鉢は表面に小さな気孔がたくさんあるので排水性と通気性がよく、湿気が溜まりにくくなっています。

とはいえ、水やりの頻度が多かったり風通しの悪い場所に置いたりなど、環境次第ではカビが生えてしまう可能性があるので注意が必要。

他にも、ガラス繊維でできたグラスファイバー鉢も通気性がよく軽いのでおすすめです。カビ対策をするなら、鉢の中の水分を蒸発させやすい素材でできたものを選ぶとよいでしょう。

対策⑥:観葉植物用の防カビ剤を使う

観葉植物用の防カビ剤を使うのも1つの方法です。防カビ剤はカビが発生する前、もしくはしっかり除去した後に使用するとよいでしょう。

化粧石タイプなので、土の表面に敷き詰めるとカビを防止が可能になるだけでなく、おしゃれな雰囲気も演出できますよ。

対策⑦:カビが生えにくい土に変える

カビを発生させないために、土を変えてみるのもよいでしょう。たとえば、土の表面に無機質な土を敷くだけでもカビを防げます。

他にも、市販の観葉植物の土や自分で土を配合する際に、バーミキュライトを2割くらい混ぜるのもおすすめです。バーミキュライトは無菌なので、カビや害虫が発生しにくい土壌環境に整えられますよ。

カビが生えないように気を付けよう!

今回は記事前半で、観葉植物に生えるカビの種類や原因について、後半ではカビの取り方や発生させないための対策について解説しました。

カビが発生するのは、観葉植物にとって快適ではない環境になっているというサインです。観葉植物が健康的に生長できるように環境を整え、カビが生えないように日々気を付けながらお世話をしてあげましょう!

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