【生け花】五節句で生けるお花とは?節句の由来とおすすめのお花を解説

・五節句では何をするんだろう?

・五節句にはどんなお花をいけるのかな?

・そもそも五節句ってなんだろう……

・五節句では何を準備したらいいんだろう?

日本には、季節の節目ごとに昔からの風習や行事があり、現在でも節句ごとのお飾りやお料理を楽しむ風習が残っています。

私は、生け花を始めて16年が経ちます。

生け花を始める前は「生け花に惹かれ興味はあるけど、伝統的な文化で堅苦しい世界なんじゃないかな」と不安に思うことも……。

しかし、いざ始めてみると誰にでもすてきなお花を生けることができ、気軽に楽しめるので「生け花は身近なものなんだ」と知りました。

そして、お花を生けることを通して「花本来の美しさや強さ」を知り、お花が人に癒しや元気など、たくさんの力を与えてくれる存在だと気付かされたのです。

そうして生け花を学ぶ中で、日本の文化や行事などにも深く触れていくようになりました。

そこで今回は、五節句の由来と節句ごとのお花についてご紹介します。

ぜひ参考にしてくださいね!

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五節句とは

五節句とは、季節の節目に無病息災や子孫繁栄、豊作などを願い、邪気を払う行事のことです。

奈良時代に中国から伝わった風習が、日本人の稲作を中心とした生活リズムと重なり、1年を通してたくさんの節句が作られました。

奇数は「陽の数字」であり、2つに割り切れないことから縁起のよい数字と昔からいわれています。

そのため、以下の奇数が重なる日が選ばれ「五節句」と呼ばれるようになりました。

・人日の節句(じんじつのせっく) 1月7日

・上巳の節句(じょうしのせっく) 3月3日

・端午の節句(たんごのせっく)  5月5日

・七夕の節句(たなばたのせっく) 7月7日

・重陽の節句(ちょうようのせっく)9月9日

(※1月1日の元旦は、別格として1月7日の人日の日が節句になりました。)

 

また、節句の行事でお供え物をすることから「節供(せっく)」とも書きます。

ここでは、五節句それぞれの由来や節句ごとのお花について解説します。

人日の節句 1月7日

「人日の節句」とは、五節句の最初の節句のことです。

七草粥を食べる風習があることから「七草の節句」とも呼ばれています。

古代中国では、お正月の1日に鶏、2日に犬、3日に羊、4日に猪、5日に牛、6日に馬、7日に人の吉凶を占う風習がありました。

また、7日の「人の日」に七種の若草を粥に入れて食べ邪気を払い、1年の無病息災を願う風習がありました。

その風習が伝わり、日本でも「七草粥」を食べる習慣が定着したです。

この日に生けるお花は、特に決まっていません。

無病息災を願う日なので、常緑で縁起のよい葉物やこれから迎える春を感じるお花を生けるとよいでしょう。

例えば、

・オモト

・センリョウ

・マツ

・ハボタン

・フクジュソウ

・ラン など

この時期は、水仙もよく生けられます。

 

上巳の節句 3月3日

「上巳の節句」とは、女の子の健やかな成長を願う節句です。

「上巳」は、「月の最初の巳の日」という意味。

女の子が生まれた家庭では、3月3日の節句までに雛人形を飾り、当日は家族でお祝い膳を食べ、女の子の健やかな成長を願うのです。

桃の花を飾られることから「桃の節句」とも呼ばれます。

 

上巳の節句に桃を飾る理由に、次の5つの説があります。

・魔よけの効果がある

日本神話に出てくる「イザナミノミコト」が、桃を投げて化け物を追い払ったとされています。そのため、桃には魔よけの力があり邪気を払うとされています。

 

・長寿祈願

仙人が住む「桃源郷」と呼ばれる楽園で、桃が食べられていたことから、桃を食べると長寿になるといわれました。

 

・子宝を願う

桃は、1本の木にたくさんの実ることから「子宝の木」と呼ばれいます。

そのことから、桃は縁起のよいものとされてきました。

 

・女の子らしい花や枝の姿から

桃の花は、甘くよい香りがします。

花びらはピンク色でぷっくりとして、枝ぶりは丸みがあるので、女の子らしいイメージを持たれます。

また、桃の花の開花時期は、旧暦の上巳の節句である3月末から4月ごろです。

 

このような理由から上巳の節句では、桃の花を飾るようになりました。

桃の花と相性のよいお花は次の通りです。

・チューリップ

・菜の花

・トルコキキョウ

・スイートピー

・ゼンマイ

 

以上のお花の取り合わせは、春らしく上巳の節句にもピッタリでしょう。

 

端午の節句 5月5日

「端午の節句」は、男の子の健やかな成長を願う節句です。

「端午」は、「月の最初の午(うま)の日」という意味があります。

菖蒲(しょうぶ)を浸したお酒を飲んだり、お風呂に菖蒲を入れたり、花菖蒲を飾ることから「菖蒲の節句」とも呼ばれます。

男の子が生まれた家庭では、端午の節句の日までに兜飾りやこいのぼりを飾り、当日は家族でお祝い膳を食べます。

端午の節句で飾られる菖蒲は、菖蒲湯で使われるサトイモ科の葉菖蒲とは異なり、アヤメ科の花菖蒲です。

「花菖蒲」も「勝負」や「尚武」といった言葉と同じ読み方であることから、縁起を担いで端午の節句で飾られるようになったといわれています。

端午の節句では、花菖蒲の一種類だけで生けられる伝統的な花形の作品をよく目にします。

自由にいける場合、花菖蒲と一緒に生けると素敵なお花は次の通りです。

・シマフトイ

・コデマリ

・ナデシコ

・ナルコユリ など

 

余談ですが、花菖蒲によく似たお花にカキツバタとアヤメがあります。

ポイントさえ掴めば、簡単に見分けることができるのです。

気になる方は【生け花】ハナショウブ・カキツバタ・アヤメの特徴と生け方の違いについて解説!をご覧ください。

 

七夕 7月7日

「星祭とも呼ばれる七夕」は、中国から伝わる「牽牛星(けんぎゅうせい)と織姫星の伝説」と「日本の豊穣のお祭り」が結びついたといわれています。

笹竹に願いごとを書いた短冊を吊るし、裁縫や習字の上達を星に願った中国の風習が伝わりました。

そのため、日本でも笹竹に短冊や色紙を吊るして文筆や針仕事の上達を願うようになり、現代ではさまざまな願いごとをするようになったのです。

七夕で生けるお花は、特に決まっていません。

天の川や星などをイメージして、生けるのもすてきですよね。

七夕のお花でおすすめなお花は例えば、

・キキョウ

・カスミソウ

・小判そう

・ゴールデンスティック

・ニュウサイラン

・ブルースター

・シマガマ

 

キキョウやゴールデンスティックなどを星に見立てたり、カスミソウやシマガマなどで天の川や夏の夜風を演出したり、物語を作るように生けるのも楽しいでしょう。

 

重陽の節句 9月9日

「重陽の節句」は、「9」という陽の数字の中で1番大きい数が2つ重なることから、中国では大変めでたい日とされ、平安時代ごろに日本に伝わったとされています。

宮中ではこの日に、菊の香りを移したお酒を飲み邪気を払う風習があり、「菊の節句」とも呼ばれます。

菊は、日本の国花の1つであり格調の高い花です。

生け花でもこの日は大切な節句として、菊だけを使った伝統的な花型や菊を主役にした自由化が多く生けられます。

最近では、菊の種類も豊富にあります。

重陽の節句をきっかけに、さまざまな種類の菊で自由に華やかなお花を生けるのもおすすめです。

他の花材と合わせる場合は、ススキやワレモコウ、セッカヤナギなど、秋を感じるものがよいでしょう。

 

まとめ

今回は、五節句の由来と節句ごとに生けられているお花についてご紹介しました。

四季のある日本だからこそ、季節の移り変わりを感じてその先の未来を健やかな成長や繁栄を思い厄払いや祈願を行ってきました。

時代と共に、生活スタイルは多様化していますが、その思いは今も変わらずあります。

現代のライフスタイルに合わせて、気軽に節句ごとのお飾り準備したりお花を生けたりしてみませんか?

この記事を参考に、五節句のお花を生けながら、季節の移り変わりを楽しみましょう。

 

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