【生け花】本勝手と逆勝手とは?|床の間に求めることを現代の生活にどのように表したらよいのか解説!

・本勝手(ほんがって)ってなに?

・逆勝手(ぎゃくがって)ってなに?

・床の間がないと生け花って生けることができない……?

生け花を始めてしばらくすると、耳にする言葉があります。

それは「本勝手」と「逆勝手」です。

「本勝手」と「逆勝手」は、自由なスタイルの生け花には使われませんが、伝統的な花型などの生け花を生ける際に使われ、もともと床の間のことを指します。

私は、生け花を始めて16年が経ちます。

生け花を始める前は「生け花に惹かれ興味はあるけど、伝統的な文化で堅苦しい世界なんじゃないかな」と不安に思うことも……。

しかし、いざ始めてみると誰にでもすてきなお花を生けることができ、気軽に楽しめるので「生け花は身近なものなんだ」と知りました。

そして、お花を生けることを通して「花本来の美しさや強さ」を知り、お花が人に癒しや元気など、たくさんの力を与えてくれる存在だと気付かされたのです。

そこで今回は、生け花ととても関係の深い「床の間」ついてお話します。

この記事を参考に、床の間の「本勝手」「逆勝手」の意味を知り、生け花の理解を深めましょう!

 

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床の間と生け花の関係

現代の生活スタイルのなかに、床の間はどれほど存在しているでしょうか?

一軒家なら和室に床の間を設けているところもあります。

しかし、マンションになると床の間を設けていないところが多いのではないでしょうか?

もしくは、もともとの床の間のスタイルを今の生活スタイルに合うようにアレンジしているところもあります。

床の間の存在価値はどんどん低くなっています。

なかには、床の間を知らない世代も……。

流派にもよりますが、生け花のお勉強をしていくと床の間に飾るためのスタイルの花型を学ぶので、床の間という存在を理解する必要があります。

少しだけ生け花を深めるために、床の間と生け花についてお話します。

 

床の間とは

床の間の起源は、「お仏壇が変化してできたという説」や「お殿様が座る1段高い場所である【上段】に由来するという説」などがあります。

床の間があるお部屋は、お客様をもてなすための最上のお部屋とされています。

床の間を背にして座る人はそのなかで、もっとも身分の高い人です。

江戸時代頃には、自分よりも身分の高い人を家に招き入れるために、庶民の家にも床の間を設けるようになったといわれています。

また、床の間に装飾をするもので自分の権威を示していたともされています。

床の間は、時代の流れと共にお客様をおもてなしするために、生け花や掛け軸などを飾る場所になっていきました。

 

本勝手とは

本勝手の床の間には、「書院造り」仕様のものと、「茶の湯」仕様のものがあります。

ここでは、本勝手についてお話します。

 

書院本勝手

床の間を正面にみて左から採光をし、左側に床、右側に床脇棚がある造りです。

 

茶の湯の本勝手

お客様が主人の右手に座る茶席の形です。

お茶席では、右手でお茶をたてるのでお客様は右側に座ります。

お客様のそばに床の間を配するということで、書院造りとは逆になったそうです。

 

生け花の本勝手

正面からみて、向かって左側を長くし、右側を短くする右長左短の花型のことをいいます。

 

逆勝手とは

逆勝手とは、本勝手と逆の造りになっている床の間のことです。

ここでは、逆勝手についてお話します。

 

書院逆勝手

本勝手の逆で、正面からみて右側から採光して、右側に床、左側に床脇棚がある造りです。

 

茶の湯の逆勝手

お客様が主人の左手に座る茶席の形です。

お茶席では、左手でお茶をたてるのでお客様は右側に座ります。

 

生け花の逆勝手

正面から見て、向かって右側を長く、左側を短くする花型のことをいいます。

 

床の間という小宇宙

床の間は武家の世界では、「身分をしらしめる」という目的がありました。

仏教の世界では、「心意」を表現する場となり、茶の湯の世界では、「精神世界」を作り出すための存在になりました。

生け花の世界では、「床の間のなかを自然の縮図のような空間」ととらえます。

その空間のなかで陰陽を意識して、新たに誕生した新芽が陽の光に向かって伸び、バランスを保つために正中線に戻りつつ、上へと成長をしていく植物の出生を表現していきました。

また、お花が蕾から咲いて枯れ行くなかの美しさを作品にすることで、「過去」「現在」「未来」を1度に表現してきました。

生け花において床の間は、宇宙の縮図を示す1つのアート空間としてとらえられることもあります。

 

床の間に求められることを今どこで表現するか

現代の生活スタイルのなかに床の間の存在は減少しています。

床の間に求められていたことは、歴史の流れのなかで変化していきました。

現代の生活のなかで、共通して求められることの1つに「おもてなしの心」があると、私は思います。

お客様や一緒にその空間を共有する人に、「心地よくすてきな時間を過ごしてもらいたい」という想いは、床の間でなくても現代の生活スタイルのなかでも同じです。

例えば、お客様をお迎えする玄関にお花を生けたり、一緒にお食事をする場合は食卓にお花を添えたりなど、今のスタイルに合わせて「おもてなしの心」「相手を思う気持ち」を自由に表現することができます。

 

まとめ

今回は、生け花ととても関係の深い「床の間」ついてお話しました。

多様化する現代の生活スタイルに合わせて生け花も多様化しています。

床の間と生け花の関係から陰陽のことや植物の出生のことなど、それぞれの型のなかから生け花の真理と大切な心構え、知恵を学ぶことができます。

伝統的な教えを生かす心を大切にしながら、現代のスタイルに合わせて場所や形にとらわれず、各々の思いをのせて表現していくのも生け花の楽しみ方の1つではないでしょうか。

お花の扱い方や生けることに慣れてきて生け花を楽しめるようになったら、すこし床の間のことなど伝統的な文化に触れるとより生け花の理解が深まり、お花を生ける際の考え方のが広がりますよ。

 

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