【生け花】お花の正面ってどこ?花材の取り合わせやお花を生けるイメージの仕方を解説

・生け花に興味があるけど、生け花って難しそう……

・お花屋さんに行ってどんなお花を買えばいいかわからない

・お花の正面ってどこだろう?

お花を生けてみたいけど、「どんな花材を揃えたらよいかわからない」という方や、「どんなイメージを持って生けたらよいのかわからない」という方も少なくないでしょう。

私は、生け花を始めて16年が経ちます。

生け花を始める前は「生け花に惹かれ興味はあるけど、伝統的な文化で堅苦しい世界なんじゃないかな」と不安に思うことも……。

しかし、いざ始めてみると誰にでもすてきなお花を生けることができ、気軽に楽しめるので「生け花は身近なものなんだ」と知りました。

そして、お花を生けることを通して「花本来の美しさや強さ」を知り、お花が人に癒しや元気など、たくさんの力を与えてくれる存在だと気付かされたのです。

そこで今回は、生け花を生ける上で抑えておきたいポイントについてご紹介します。

この記事を参考に、気軽に生け花を楽しんでみましょう!

 

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花材の選び方

お花屋さんには、さまざまな種類のお花があるので、どんなお花を購入すればよいか迷ってしまいますよね。

生け花は、どんな目的でお花を生けるかによって選ぶお花も変わってくるのです。

お花を生ける目的には、「気軽に自宅で飾る生け花なのか」または「行事で飾る生け花なのか」などがあげられます。

ここでは、お花を迷わず購入できるように花材の選び方について解説します。

 

行事に合わせてお花を選ぶ

日本には、五節句やお祝いごと、仏事などさまざまな行事があります。

生け花では、その行事ごとにふさわしいお花があるのです。

例えば、上巳の節句(桃の節句)には「桃の花」、端午の節句(菖蒲の節句)には「花菖蒲(はなしょうぶ)」、重陽の節句(菊の節句)には「菊の花」が生けられます。

※ちなみに、人日の節句(七草の節句)、七夕(星祭り)には、特に決まったお花はありません。

行事のためにお花を生ける場合は、行事ごとのふさわしい花材を選びましょう。

 

日常のお花として花材を選ぶ

日常のお花として生け花をする際は、次のポイントを意識して花材を選んでみましょう。

・季節感を意識する

日本には四季があり、季節によってお花屋さんに並ぶお花も変化します。

季節ごとの旬であるお花を選ぶと季節感を楽しめます。

 

・ときめきを大切にしてお花を選ぶ

お花屋さんのショーケースを眺め、1番気になるお花を選ぶのもよいでしょう。

生け花では、「お花と目が合った」という表現があります。

お花と心が通じるような自分の直感を大切にすると、お花との出会いを楽しめます。

 

・飾る場所に合ったお花を選ぶ

生けるお花を飾る場所が「高さのあるのびのびとした花材が合う場所なのか」「こぢんまりとしたかわいらしい花材が合う場所なのか」判断しましょう。

飾る環境に合わせてお花を選ぶのも花材選びのポイントです。

 

花材を取り合わせる際のポイント

生け花をある程度学び伝統的な花型で生ける場合は、花材の種類や本数が決まっています。

しかし、生け花を始めたばかりの方や自由に生けたいという方は、花材の種類や本数などあまり気にする必要はありません。

伝統的な花型以外は、花材の選び方で「絶対こうしなければならない」という決まりごとはないのです。

基本的な花材の取り合わせを考える際のポイントは、次の通りです。

・主役になるお花(または枝)を選ぶ

・主役を引き立たせる脇役になるお花を選ぶ

・お花に合う葉物を加える

・奇数本で取り合わせる

・表現したい作品に必要な要素のお花や葉物があれば加える

 

生け花では、どんな花材の取り合わせでも生けることができるので、合わない花材の組み合わせはありません。

しかし、お祝いごとの席で縁起の悪い花材やにおいのきつい花材、毒のある花材など、選んではいけない花材もあるので注意が必要です。

生け方次第で、どんな取り合わせでもすてきな生け花を生けることができます。

難しく考え過ぎず、自分がなにを感じているかを丁寧に見ながら、お花を選んでいきましょう。

以上が基本的な花材の選び方です。

この手順を守らなければならないという訳ではありませんが、花材選びに迷った際はぜひ参考にしてみてくださいね!

 

暮らしの中でお花を意識する

日常の中で駅やお店など、生け花が飾られているところはたくさんあります。

どんな取り合わせで生けられているか、注目するのも生け花の楽しみの1つです。

花展に行く機会があれば、出瓶されている作品を見て、「どんなお花を取り合わせているか」や「どの作品の取り合わせが自分は好きだと感じたのか」を見つけるもよいでしょう。

また、お花屋さんのスタッフの方と相談しながらお花を選ぶ時間も楽しいひと時になります。

暮らしの中でお花を意識する時間を楽しんでみましょう。

 

お花を生ける際のイメージやアイデアの出し方

お花を生けたことがない方やお花にあまり触れた経験がない方は、お花を生ける際にどんなイメージを持って生けたらよいかわからないことがあります。

しかし、生ける際のイメージやアイデアを思い付くきっかけになるポイントを押さえておくと、スムーズに表現できるでしょう。

ここからは、イメージやアイデアの出し方について解説します。

 

環境からのイメージ

生け花の作品は、飾る環境によって生ける目的やイメージは変わります。

生け花を飾る場所は、プライベートな生活環境や学校などの公的建物、お店の中、ショーウィンドーなどさまざまです。

プライベートな生活環境では玄関や食卓、寝室、応接間など多様に飾る場所があります。

例えば、玄関のように人を迎える場所で生け花の作品を飾る場合は、「歓迎の気持ち」や「あたたかくホッとする」などをイメージするでしょう。

また、玄関は人の行き来が多い場所なので、花材が広がり過ぎた作品にしないなど心配りが必要です。

さらに、玄関にもさまざまな様式があり、その場にあった雰囲気や形で演出するので、どのような花器や花材が適しているか考えます。

このように、生け花を飾る環境からその場にふさわしい作品にするために、イメージを順番に膨らませていくとよいでしょう。

 

素材からのイメージ

素材から生け花を生けるイメージのきっかけを作る場合、2つのポイントがあります。

その2つのポイントを見ていきましょう。

1:植物を美しいと感じる心の視点

例えば、ヒマワリを見ると夏を感じたり、太陽を連想したり、時には夏休みの空気を思い出したりしませんか?

また、大きく花開き高く伸びた茎を見て、夏の青空を感じる方や元気な印象を受ける方もいるでしょう。

これは、ヒマワリを草木をただの形のある物として見るのではなく、草木に心を寄せそこから感じるイメージを心の視点で見ているからなのです。

 

2:植物の外形的な特徴を見つける視点

植物には、それぞれに「面」「線」「点」「色彩」など個々の特徴があります。

・面

植物の中で面的な要素は、ガーベラやヒマワリなどのお花の部分です。

葉物でいえば、モンステラやハランなどがあります。

 

・線

植物の中で線的な要素は、ガーベラやタンチョウリーキの茎、木の枝などがあります。

葉物でいえば、オクロレウカやスイセンの葉、ニュウサイランなど線の動きを感じるものです。

 

・点

植物の中で点的な要素は、ゴールデンスティックやルリタマアザミ、ワレモコウなどのお花の部分です。

また、点的な要素には小さめのお花や実物などもあげられます。

 

・色彩

植物はお花や葉、木、実などさまざまな色があり、種類により印象が変わります。

例えば、黄色からは元気な明るい印象を受け、青色からは落ち着いた涼やかな印象を受けます。

植物が発するさまざまな色から、生け花のイメージを発想するケースもあるのです。

 

ガーベラで見ていくと、1つとして同じ茎の曲がりのものはなく、花芯の大きさやお花の色も多様にあります。

このように、植物の外形的な特徴を見つける視点は、花材の個性をより強調してその魅力を伝えるように構成するための見方です。

この2つの視点をもとに、花材から感じた特徴や個性を活かし、生け花のイメージを膨らませて作品を生けるのです。

花材の表情は見方によってそれぞれ異なります。

花材との出会いや気付きを楽しみながら、イメージを膨らませてみましょう。

 

花器からのイメージ

生け花では、花器も1つの素材として見るので花器の持つイメージから発想を展開していく場合があります。

例えば、ガラス素材の花器は「涼やかなイメージや水のようなイメージ」を感じます。

他にも、陶器は「土や安定感などのイメージ」、ステンレスは「光や未来的なイメージ」を連想させるのです。

さらに、花器の色からもさまざまなイメージを広げていけるでしょう。

同じ花材でも器が変われば見え方も変わります。

 

行事からのイメージ

日本には、年間を通してさまざまな行事があるので、行事からのイメージを膨らませることも1つの手段です。

行事には五節句やお祝いごと、仏事などがあります。

それ以外にもバレンタインやハロウィン、クリスマスなど海外から伝わった文化のイベントも含まれます。

それぞれの歳時や行事、イベントの内容にふさわしい花材を選び、作品のイメージを膨らませましょう。

 

心の中で感じている感情からのイメージ

生け花をする際、心の内面からあふれ出るさまざまな感情をテーマに、作品のイメージを広げることがあります。

例えば、誰かのお誕生日に「お相手の方に喜んでもらいたい!」「幸せをいっぱい感じてもらいたい!」という思いがあるでしょう。

すると、お相手の好みの色や好きな花、雰囲気の要素を取り入れ「華やかに楽しい生け花を生けようというイメージ」が膨らみます。

このように、心の内からでてきた思いからイメージを広げ、生け花を生けるというきっかけがあります。

自分の感じている感情を丁寧に見ていき、生け花のイメージを広げましょう。

 

お花の正面はどこなのか

 

お花を生けたことがない方やお花にあまり触れた経験がない方は、お花を生ける際に正面がどこかわからず迷ってしまいます。

伝統的な花型を生ける際は、お花の向きが決まっていることが多いですが、自由にお花を生ける際は特に決まりはありません。

決まりごとがないと何を基準にすればよいかわかりずらいので、難しく感じてしまうでしょう。

ここでは、生け花をする際に花材の正面を見つけるポイントについて解説します。

 

花材の陰と陽

植物は、必ず太陽の光に向かって成長します。

そのため、生け花の花材の見方では、日の光を浴びた方が「表」、反対側が「裏」となるのです。

木の枝などをよく見ると、日の当たり具合の関係で「表」と「裏」では少し枝の表面の色も違います。

また、表の方がお花や葉の付きが多くなり、枝も「表」の方に伸びるのです。

生け花では、光の当たる方を「陽(表)」当たらない方を「陰(裏)」といい、草木の「表」と「裏」を意識して、さらに全体として陰陽のバランスを取って生けるのです。

したがって、草木の成長する背景にある自然や性質、出生を知ることが大切といえるでしょう。

 

なに美人かを見極める

お花や草木には陰と陽がありますが、必ずしも陽の方(もしくは陰の方)を前に向けなければならない訳ではありません。

手に取ったお花のどちら側が「魅力的に見えるのか」が重要です。

お花の魅力が1番よく見える角度が、お花にとっての正面になります。

人に例えてみても、正面から見た笑顔が魅力的だったり、横顔が魅力的だったりなど感じ方は人それぞれ異なるのです。

花材を扱う際もお花や草木が「どの角度から見ると魅力的か」「その花材は、“なに美人”なのか」を見極めると、花材のよさを引き出しながら生け花を生けることに繋がるでしょう。

 

まとめ

今回は、生け花を生ける上で抑えておきたい「花材の選び方」「作品のイメージの出し方」「花材の見方」のポイントをご紹介しました。

これまで、お花を生けたことがない方やお花にあまり触れた経験がない方が、いきなり生け花を始めようと思っても難しく感じるでしょう。

しかし、ポイントを抑えておけば誰でも生け花を生けることができます。

どうやって生けるか迷われた際には、ぜひ今回お伝えした生ける上でのポイントを参考に、お花を生けてみてくださいね!

 

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生け花を通して、お花の持つ魅力を知り、お花と触れ合うひとときを楽しみましょう。

はじめての方や経験者の方も大歓迎です。「お花が大好き」「お花に興味がある」という方は、ぜひご連絡ください。

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